「空気感」や「行間」を伝える面白さ
ー中村さんは今回のインタビューシリーズで唯一の管理職、唯一のプロパー社員です。そのあたりのことも踏まえて色々お話をお伺いできればと思っています。よろしくお願いします。
中村:よろしくお願いします。緊張するね。笑
ーまずは今の仕事を志したきっかけや、入社された経緯を教えてください。
中村:中学生の頃、地元で神楽をテレビ中継している現場を間近で見る機会がありました。中継車の中でモニターや多くのスイッチを前に操作している姿を見て、映像や音響の機材に興味を持つようになりました。高校では電子科で電気、電子回路のことを学び、憧れていた、TV業界(映像、音響関係)の仕事に就きたいなと思っていたところへ、RSKサービスの求人があったんです。その求人は別の事業部の求人だったのですが、会社の業務内容にPA(音響)業務があるのを見て、面接でその仕事への熱意を伝えたことが功を奏したのか、企画事業部の音響部門に配属してもらうことができました。
ー入社から現在までの業務内容を教えていただけますか?
中村:入社してからは16年間、企画事業部でイベント音響を中心とした業務に携わり、2010年からは部署を異動して、放送事業部でRSK山陽放送のラジオ番組制作を担当しています。 主にディレクターというポジションで、番組の企画作りや構成、ネタ探しなど、どうすれば聴取者の方の心を動かす番組が作れるのかを考えて制作しています。できるだけ、あまり人任せにせずに自分が外に出て取材するなど、空気感が伝わるような番組を作るため日々頑張っています。
ー番組作りで特に心がけていることはありますか?
中村:先ほど言った空気感を伝えるというのもそうですが、やはり親近感を持っていただける番組を作りたいと思っています。ラジオを聴いていて「力をもらった」とか「一つ学んだ」とか、聴いてくださる方に何か一つでもそういうものを残せる放送をしたいですね。あとは、どうすれば番組のパーソナリティを活かせるか、という部分も考えていますね。
ー放送事業部の仕事の面白さ、醍醐味はどんなところですか?
中村:放送事業部の魅力=ラジオの魅力でもあると思うのですが、ラジオの魅力というのは、他のメディアと比べても聴いてくださる方との距離感を近く感じてもらえることだと思います。音だけでも「空気感」を伝えることができる。視覚に訴えない分、聴いている方の想像で補っていただく部分が多いのも逆に魅力だと思います。もちろんラジオでも報道の場合は事実を正確に伝えることが大切ですが、基本的に「画(え)」はその人に想像してもらうしかないので、そういう「行間」みたいなものを含めて届けられるのが面白いところだと思います。
ーたしかに情報過多の気がある今の世の中で、ラジオは受け取る側の自由度が高いメディアですよね。
中村:あと個人的には企画事業部でイベント音響に携わっていた時もそうでしたが、生放送や公開録音など、その場で聴いてくれている方の顔や反応を見られるのはやりがいになりますね。ちなみにRSK山陽放送はローカル局の中では生放送の割合が多い局なんです。そこはラジオというメディアの使命でもある、災害対応などにも強みとして活かせる部分ですね。
ーちなみに最近担当した中で印象に残っている企画はありますか?
中村:岡山県内の小学生が歌う校歌や合唱を録音する企画です。小学校の中にはもう閉校になる学校などもあり、閉校式では、児童と卒業生そして、地域の方が一緒に小学校の校歌を歌います。ピアノの伴奏に合わせて歌う最後の校歌斉唱は、みんなの思い出が詰まった感動的な歌声でした。その校歌を録音し、放送できたことはもちろんですが、形にして残すことで、その時の思い出が蘇ってくる…そんな仕事に携われていることに喜びを感じました。
RSKサービスはRSKグループの一員として、イベント制作・タレントキャスティング・電気通信工事・作業環境測定・局所排気装置設計施工・アフラック保険代理店・ラジオ番組制作・RSKバラ園運営管理など、多岐に渡る業務を通じて岡山を中心とした地域に貢献しています。
RSKサービスは多岐に渡る業務を通じて岡山を中心とした地域に貢献しています。